阿美の本棚

阿美の好きな書籍の言葉や、最近好きな「鬼滅の刃」に関するレビューや考察(ネタバレしています)を書いています。

劇場版 鬼滅の刃無限列車編(コミック含めネタバレあり)

観賞記録

1回目 2020.11.14(土)2D

2回目 2020.12.4(金)2D(第二弾特典付き)

3回目 2020.12.12(土)2D(第三弾特典付き)

4回目 2021.1.15(金)4DX

5回目 2021.2.28(日)IMAXレーザー

6回目2021.3.27(土)ドルビーシネマ(第五弾特典付き)

7回目2021.4.3(土)2D(第六弾特典付き)

8回目2021.7.22(木)2D(煉獄杏寿郎誕生日記念入場者プレゼント付き)

 

この考察レビューは「鬼滅の刃」最終巻までのネタバレも含んでいますのでネタバレしてほしくない人は読まないでください。 

 

オープニング、お館様とあまね様が墓地を訪れているシーン。

日の光と木が風に吹かれ影が揺れる中、隊士たちの名前を呼びながら歩いています。

この隊員たちは一体…那田蜘蛛山で亡くなった隊士たちの名前なのか?(または無限列車でいなくなった隊士たちなのか)季節がよくわからないけど、初秋って感じなのかな?蝉の声はもうないけど、まだ草木は紅葉前って感じだし…

 

ついつい無限列車の任務って1回だけみたいな錯覚を覚えちゃうんだけど、実際のところは、結構以前から煉獄さんは任務についているんだよね。

お館様の話から推測すると最低、1か月くらいは内偵してるみたいね。

自分で色々アニメやコミックなどから導き出した考察によると柱合会議の翌日に煉獄さんが無限列車の任務に赴いた後も、列車の被害は拡大している(アニメ版などを見る限り)そして、炭治郎たちの機能回復訓練からの無限列車に乗り込むまでの日数は大体約3か月、季節的には6月位から9月頃となります。

 

その間、煉獄さんは任務の命を受けて無限列車に乗車はしているけれど、必ずしも鬼は毎日出没しているわけでもないし、煉獄さんが乗り合わせた列車に偶然にも(残念ながらも)鬼との遭遇がなかったという事になるんでしょうね。

 

しのぶさんは炭治郎からヒノカミ神楽の事を聞いて、お館様に煉獄さんが担当してる無限列車の任務に推薦、そしてかまぼこ隊の3人が行くことになったみたいだし(ただし、この時は原作では炭治郎が善逸と伊之助を連れて行った。善逸は本来自分派の任務ではないことを知って文句言っていましたからね)。しのぶさんは炭治郎には日の呼吸に関しては知らないと言ってたけど、何となくは知ってる感じだよね。だからお館様に彼らを推薦したと思うし。

お館様も日の呼吸の事は当然ご存じのはずだし、しのぶさんの報告を聞いて改めて炭治郎と禰豆子(というか竈門家)が何故鬼に狙われたのか、そして無惨を追い詰めるためにこの兄妹の存在がどれほど大きく重要な事なのかを改めて確信したのかもしれません。

 

しかし、アニメ放送時当初、天王寺松右衛門(炭治郎の鎹烏)の伝令では無限列車に行けという事を言われた中で「西へ向かえ」といってるんですよね。

ん?でもこれは駅が西方面なのか、西へ向かう列車に乗れという事なのかな?

でも気になったのは月の位置。列車の進行方向に向かって右前に月が見えるんだけど…

それもこの時に出ている月は上弦の月という事でこれはのちの猗窩座登場を予言してるのかしら?それとも偶然なのだろうか…

 

これって東に向かってない?西に向かうんだったら月を背にして走らないといけないんじゃないのかしら?でも、日の出のシーンは確かに西の方面から昇り始めているんだよね。という事は、あの月の位置からすると戦いが始まる直前は大体、午前1時以降(午後~深夜帯)って感じになるのかな?これはあまり気にしない方がいいのだろうか?でもいい加減にはしないと思うんだけどね。

 

そんなことはさて置き、すったもんだがありながらも無限列車に3人が乗り込むシーン。善逸のカメラワーク、テレビ版は若干ナナメ横って感じのカメラアングルだったけど、劇場版は善逸の正面アップになっていますね。これはなかなか面白い。

 

山育ちの炭治郎、伊之助は汽車を見るのは初めてで、特に伊之助は「俺と勝負だ!」なんて窓から身を乗り出そうとする始末に、善逸が必死で止める(切符の購入も善逸担当)。炭治郎は他の乗客のお手伝いなどして、キャラクターの三者三様の性格を見せてくれています。

 

そして炭治郎は先に乗車しているはずの炎柱の煉獄杏寿郎を探し車両を移動すると「うまい!うまい!」と車両に響き渡るほど大きな声で牛鍋弁当をいくつも堪能している人が…アニメ版のように、この煉獄杏寿郎という人物は一体どんな人なのか全くこの時点ではわからない。

 

炭治郎は柱合会議で会ったことはあるけど、善逸や伊之助は煉獄さんとは初対面。

戸惑う3人だけどいきなり雑魚鬼登場。この時の煉獄さんの一撃もいいけど、2体目の雑魚鬼の時、まず伊之助がいつものように鬼に向かっていくんだけど鬼の目の前に逃げ遅れた乗客の姿があるのに伊之助はそんなことお構いなく攻撃をしかける、でも全然当たらず反対に飛ばされちゃう。しかし逃げ遅れた乗客も伊之助も煉獄さんが助けて、ビューンと技を繰り出す瞬間がメッチャカッコよくて好き(笑)

 

ここで問題。
この最初の2体の雑魚鬼の存在…

アニメの最終回にも確かこの最初の雑魚鬼は登場していて、誰かを食ってるような描写があります。

 

私は現実の事だと思っていたのですが、どうやらこの雑魚鬼との戦闘はすでに車掌さんが切符を切って、魘夢の術が発動してるので、煉獄さんの夢だというのが周知の事実みたいになっているのがどうも腑に落ちないんです。


じゃあ、最終回になぜあの鬼が登場したのか?

あの時、煉獄さんは無限列車には乗っていないのに?

現実じゃないとすれば一体誰の夢なのか?


でも、10月10日から放送開始されるTVアニメ版「無限列車編」の予告を見て何となく今までのモヤモヤが少し晴れたような感じがしました。

 

全7話の中で1話はまさに煉獄さんが無限列車で炭治郎たちに会うまでの物語が見れるようなので、胡蝶しのぶさんと別れてからの数ヶ月、一体煉獄さんは無限列車の任務の内定などどう過していたのかがわかるんだと思っています。

 

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この隊士誰?

 

一番気になるのは予告に登場した隊士の存在。

蕎麦屋さんみたいなところで煉獄さんと2人きり。

煉獄さんとどういう関係なのかわからない。


私的にはしのぶさんとの会話に登場する「向かわせた隊士がやられたらしい」

「では、明日無限列車に」と隊士は煉獄さんに言っています。

私が見た感じでは、食事をしている煉獄さんに報告に来ているという感じですよね。

彼は何も食べてませんし、多分、何度か隊士を送っている中で行方不明になっていて、今回この隊士が無限列車に乗り込むことを伝えているように感じました。

 

そして、彼を踏まえて考えると、最終回に登場した煉獄さんが最初に倒した雑魚鬼のあのシーンは、先に行った隊士がやはり切符の血気術にて眠らされた時に殺されてしまったシーンなのかもしれないと。

 

あと、魘夢は鬼殺隊に対して何度か仕掛けをしていることがわかりました。

①車掌が切符を切って血気術を発動させて隊士を眠らせ、そこに雑魚鬼が登場。ここでまず雑魚鬼に殺されるか、倒すかに振り分けられる。(多分みんな同じ夢を見てるので、煉獄さん達の場合も多分、煉獄さんだけではなくて、かまぼこ隊の3人も同じ夢を見てる)

 

②①で雑魚鬼を倒した場合は人間の子供たちに隊士たちの精神の核を破壊させる。

精神の核を破壊されたらそこで隊士は廃人になって魘夢に食べられてしまう。

もし、精神の核を破壊されなかったとしても、次に術を解くための自決までたどり着くことができるかどうか?もしその方法だとわかったとしても、果たして実行できるかどうか…

そういう部分がアニメ版でわかるのかどうか気になります

 

一息ついて改めて煉獄さんにヒノカミ神楽に関して尋ねる炭治郎だけど「知らん!」であっけなく終わり(笑)でも刀身の色は何色かと尋ねられて「黒です」「黒か…きついな」と言われ戸惑う炭治郎に黒い刀身の人で柱になった人はいないと言われ若干落ち込む炭治郎。

 

こちらも何も知らない状態だと「そうなのか…」と思っていたけど、物語を知ってると黒の刀身を持つ者は日の呼吸を扱う者ということで、無惨が一番に殺す対象になってて、竈門家襲撃した理由もまさに日の呼吸に関係する人間を鬼にしたら最強になるのではないかという事と、後々鬼殺隊にならないために若い芽を摘む意味もあったんだよね。(竈門家が日の呼吸に関する家系かどうかわからなくとも、あの家は元々継国縁壱が住んでいた家ですからそこから辿り着いたという事でしょう。)

 

そして、4人は魘夢の血気術によってさらに深い眠りにつくことに…

 

【魘夢戦】

魘夢の作戦

一度に大量の人間を捕食するために、車掌に幸せな夢を見せると約束し、自分の血を混ぜたインクで印刷した乗車券に切り目を入れることで、乗客を眠らせる。 鬼殺隊は気配に敏感なので時間をかけてより深い眠りにいざない、その間に魘夢は自分自身を無限列車と一体化する。そして一体化をしながら、希望する男女(幸せな夢を見せてもらうための引き換えに)それぞれ鬼殺隊のメンバーの手首に紐と自分と繋げ、それぞれの夢の中に入り込み、無意識領域にある精神の核を破壊する。破壊された相手は廃人となる為。

 

多分、魘夢はこの夜以前も同じように鬼殺隊の隊士たちの精神の核を破壊して殺していたんでしょうね。ただし、今回は柱が乗車しているということがわかったからなのか魘夢も勝負に出たのかもしれません。

 

4人を深い眠りにつかせている間に魘夢は自らを列車と融合させる。

炭治郎と煉獄さんは過去、そして伊之助と善逸は想像の世界の夢をそれぞれ見ている。

これも、炭治郎と煉獄さんには家族との営みがあったが、善逸と伊之助にはそういう思い出が元々なかったから、今、彼らが願っているものが夢として具現化したんだろうなと思う。

 

唯一、禰豆子だけは鬼という事もあるし、箱の中にいたので血気術の影響を受けない場所にいたこともあって寝ている炭治郎たちを必死で起こそうとしていたのが可愛かったよね(笑)

 

炭治郎は夢の最初は15歳だけど、家族と生活しているシーンでは多分、13歳に戻っていますね。所々現実と混同していますが、水を汲みに行った時、川の中の現在の自分に「攻撃されている!」と言われてからは一気に15歳の炭治郎になっているように感じました。これはやはり花江さんの演技が素晴らしいシーンだなと思いました。

 

でも、なかなか夢から覚める方法が見つけられず戸惑う炭治郎。

家族との別れ。炭治郎の「何度も有難うと思うよ、何度もごめんと思うよ」切なすぎます。でもその後、夢から覚める方法というのがあまりにも恐ろしいことですよね。

自分の首を斬るなんて…でもだからこそ、もしそれ以前に派遣されている隊士たちの中で心の核を破壊される前に血気術からの解放方法に気が付いたとしても、自分の首を斬るという事に対して躊躇して助からなかった隊士も少なからずいたかもしれませんね。

 

まぁ、善逸に関しては寝ている時の方が本領発揮できるからある意味、この状態はベストだよね。禰豆子ちゃんのピンチにも素早く反応して戦っていましたよね(笑)でも、改めて善逸の夢は禰豆子ちゃんと楽しく桃畑を手を繋いで走ったりして最高の夢を見てる、川を渡るという言葉に禰豆子ちゃんが泳げないというと「俺がおんぶしてひとっ飛びですよ!禰豆子ちゃんのつま先も濡らさないよ、お任せください」なんて言ってるんだけど、現実世界では、無惨戦後、善逸も足を酷使してしまった後遺症で足が痛くてなかなか日常生活も大変で、この時みたいに禰豆子ちゃんをおぶってあげることも、川を飛び越えることもきっとできなくなっちゃってることを思うとただただ切ない夢なんだと思ってしまう。

 

伊之助もなんとか禰豆子の爆血などの手助けもあって覚醒することが出来ましたよね、煉獄さんはどうやって目が覚めたんだろう?やはり自刃したんだろうか?気になるところではありますが…。(←ここもアニメ版に期待するシーンのひとつ。禰豆子の爆血で切符が燃えたからなのか?炭治郎と同じく自刃で覚醒すると思って行動したのか)

 

炭治郎、何とか魘夢の首を仕留めたと思ったらすでに魘夢は無限列車と一体化してしまっていて、とんでもなく気持ち悪い状態になってしまっている。そんなところで伊之助が覚醒、他のメンバーも(善逸は寝た状態だけど覚醒)それぞれ戦っている。でも狭い列車の中で乗客を守るには限界があると思ったところに、煉獄さん「よもやよもやだ」で炭治郎の元へやってきて今後の戦術を伝える。煉獄さんは後ろ5両守り、禰豆子と善逸が残りの3両を守り、炭治郎と伊之助は3両に気を配りながら魘夢の首を探して斬ること。

ここで、煉獄さんはあえて若手2人に魘夢の首を斬るように指示、自分はあくまでも乗客の命を優先すること、これはなかなかすごいことだよね。柱というのは単に強いだけではなくて、ちゃんと周囲の状況判断をして、自分にとって何を重要視すべきかを考え行動する、炭治郎と伊之助だときっと魘夢を倒すことができるという信頼感もあったんだろなと。そのために斬撃を入れて魘夢の修復速度を遅らせたりしっかりサポートしてくれている。

 

そしてここで大活躍するのが伊之助。炭治郎は勿論だけど、魘夢の血気術に対しても猪頭を付けているおかげで視線が合わないため血気術にかからない。炭治郎が夢と現実の狭間でまさに現実でも首を斬ろうとした時も止めてくれたし、魘夢との戦いの後、列車から飛ばされる時も、炭治郎はまず自分を刺した運転手の事を案じ必死で捕まえようとするんだけどダメで…でもそんな時も「俺が死んだら、あの人が人殺しになってしまう死ねない…」と考えている。この言葉、あとで煉獄さんが炭治郎に対して「腹の傷が開く…君も軽傷じゃないんだ。竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ」

 

 伊之助と言えば…魘夢の首をきって吹っ飛ばされるんだけど、 肉の塊でばいんばいんして無事着地。炭治郎を起こすシーン、すんごく優しく頭を支えてあげて、口はいつも通りなんだけど、また寝かせる時にも凄く優しくそっと頭を下ろして寝かせてくれるんだよね。もう伊之助の成長具合というか、炭治郎の事をちゃんと大切な仲間として扱ってくれてるのがそれだけで泣けてくるんだよね。

 

とは言うものの、本当は炭治郎を刺した運転手を見殺しにしてもいいという伊之助だけど、この時、炭治郎がのちの煉獄さんも同じく炭治郎が死んだとしたら「自分の負けになる」と言っていましたよね。言葉だけ聞くと人の生き死にを勝ち負けにと思うかもしれないけれど、そうじゃない。それは残された人がそのことで後悔することになるという意味合いだと思う。

 

【猗窩座VS煉獄杏寿郎との戦い】

 

無限列車での戦いも一区切り、隠の到着を待つ間、炭治郎は煉獄さんに全集中の呼吸による止血の方法を教えてもらい、伊之助は列車に挟まったりしている乗客達の救助、善逸は周囲の人と、禰豆子ちゃんのサポート。

 

この時点ですで夜明け前という感じみたいです。

そしてそのまま時間が過ぎていくと思われたその時、突然現れたのは上弦の参「猗窩座」なぜ突然?唐突感のある登場シーン。音楽の使い方が絶妙でした。

 

何故、唐突に上弦の参があの場所に現れたのか…
猗窩座は元々無惨の指令により青い彼岸花の探索をしている最中だった。

しかし、魘夢が鬼殺隊によって倒されたことがわかった無惨がその時、一番近くにいる鬼を探したら猗窩座だったので、もう1つの指令、鬼殺隊を殲滅するという指令にシフトさせた。

 

そして、まず寝ている炭治郎に向けて攻撃しようと向かってくる猗窩座に煉獄さんが弐の型昇り炎天で応戦。猗窩座はこの煉獄の攻撃を見てワクワク感が止まらないという表情。煉獄さんは猗窩座に対してなぜ怪我をしている人間を襲うのかという事に対して猗窩座は「話の邪魔になるからだ」「弱い人間が嫌いだ。弱者を見ると虫唾が走る」と。

それを聞いた煉獄さんは「物事の価値基準が違う」と。

 

しかしそんな煉獄の言葉をよそに「素晴らしい提案をしよう。お前も鬼にならないか」と猗窩座。しかし煉獄さんはそんな誘いになんて乗りません。

 

その後は猗窩座と煉獄さんの死闘が始まります。

 

煉獄さんの痣に関して

色んな考察があります。

原作で描かれている柱合会議(刀鍛冶の里編直後)で初めての痣者は炭治郎だと言われている事もわかっています。しかし…わたしは、それこそステレオタイプなんじゃないかとおもったりするんです…

だって、あの時、煉獄さんの戦う姿を見ている人は炭治郎と伊之助しかいない(要も見守ってはいるけれど)そしてその時点ではまだだれも痣の事なんて知らないわけで(情報としては知っているかもしれないけど)、煉獄さんが実際のところ発動していたとしても、それが痣だという事を誰もわからないんじゃないかって。

 

だから、その後の柱合会議の話の中で初めて痣者は炭治郎で、それに影響されて他の柱も痣が発動したという事になってるけど、そうだとしても必ず誰かが初めて痣を出さなければならないわけで、煉獄さんが痣を出してもその時点で戦っている者が誰もいなかったために後に続く人はいなかったと私は思うんですけどね。あと、この後の遊郭編で初めて炭治郎も痣を発現させていると思うんだけど、その時、天元さんも善逸も伊之助も誰ひとり痣は出てないんだよね~。煉獄さんの姿を要(鎹烏)も見てるけれど、彼も当然、痣を見たことはない訳だからそれが痣でもし発動していてもわからないと思う。

 

コミックでの描写では伍ノ型炎虎を繰り出した後右頬に付ているんですよね。映画を観る限り、痣らしきものが出る直前、最後の力を振り絞り心臓から体に体温と心拍の上昇を表現するような描写が描かれるんだけど、これは見る人にとっては煉獄さんは炎の呼吸の使い手だから心を燃やすという描写のひとつだと思ってしまいがちだけど、痣の発動条件そのものにも感じられます。炎の呼吸の使い手だとしても強調した表現だと思うし、その後右頬の部分に赤い模様のようなものが出たり出なかったりする描写が描かれているのです。それを単なる猗窩座の返り血とか怪我してるというのもどうにも納得がいかないのですけど…

 

痣ではと思う考察をしてる方もいますが結局、最終的にはコミックでの柱合会議の痣についての話のところの会話で煉獄さんは痣を発動してないという結果になる方が多いみたいなのですが、果たして本当にそうなのかと私は悶々としております。

 

この辺も実際どうなのかアニメの追加シーンで描かれないかなぁ~。

 

夜明けあと少し、煉獄さんの体はすでに絶望的、しかしここでも最後の力を振り絞り命の炎を心を燃やし続けています。

猗窩座の腕は煉獄さんを貫通し、煉獄さんはきっと苦しかったと思う。それでも何とかあと少しと呼吸で内臓を絞って(最終決戦で実弥んも内臓が出ないように呼吸で筋肉を絞って出ないようにしていましたよね)猗窩座を逃がさないようにしています。何とか逃げたい猗窩座はこぶしを振り下ろしますがそれを受け止める煉獄さん、更に刃を猗窩座の首にぶっ刺してます。

 

そして炭治郎と伊之助も今、自分が出来る精いっぱいの事をしようとするけれど、猗窩座は自らの腕を引きちぎり逃走。炭治郎はそんな猗窩座に向けて自分の刀を投げて猗窩座をぶっ刺します。

 

猗窩座にしてみたら鬼殺隊から逃げているんじゃない、太陽から逃げてるんだと言っていますが、イヤイヤ、あなた完全に負けてますからぁ~。

煉獄さんは自分の分も猗窩座に叫んでいる姿を見て最初ちょっと驚いた感じでしたけど、その後、凄く優しい表情の笑顔なんですよね。「やれやれ、しょうがないなぁ」という感じ?

 

そして炭治郎を傍に来させて最後の話をします。

自分が死ぬ事は誰が悪いわけではない、自分は公開のない戦いをしたんだと煉獄さんは思っていただろうし、だからその思いを悲しみだけではなくより成長の糧にしてほしい、自分の思いをちゃんと引き継いでほしいと。きっと炭治郎、伊之助、善逸だったら任せられると思ったでしょう。

 

そして家族に対しても、きっと槇寿郎の気持ち、千寿郎が負い目に感じないようにわかりやすく簡潔に炭治郎に伝えたんだろうな。きっと言いたいことはもっとたくさん、伝いたかったことも沢山あっただろうでも、そんな時間は自分に残されていない。

 

そして瑠火さんが息子を迎えに来てくれました。

この時の煉獄さんはそれまでのきりりとした大人という雰囲気ではなく、本当に等身大の息子の姿そして20歳の青年の表情でした。

 

煉獄さんの最期を見届けてから要が涙しながら飛び立つ姿は涙しかないです。

何故、要は応援を呼ばなかったのかというのは多分、鬼殺隊本部から現場が遠すぎるという事で、もし猗窩座が出てきた時に飛び立ったとしても多分間に合わなかったからではないかと。そして、これは私の勝手な考察ですけど、魘夢戦が終わった時に、天王寺松衛門とどんぐり丸が第一弾として移動中の隠のところに向かっていると思われます。

 

隠も事後処理もこともあるので多分、車か何かで現場に向かっているんじゃないかと思います。(現場が遠いので到着するまでタイムラグはあると思われますが)誰かが案内してくれないと隠の人たちも現場に行けませんからね。

 

そして隠が到着したのを見て、要は産屋敷邸へ向かい、お館様とそれぞれ柱の鎹烏に煉獄さんの事を伝達。

 

そして午後にはそれぞれの鎹烏を通じて柱達にも煉獄さんの訃報が届けられました。
特にここでは、蜜璃ちゃん。煉獄さんの元継子で師弟関係だった彼女にとってはショックの何物でもないでしょう。そして伊黒小芭内さん、彼もまた煉獄家と少なからず関係のある人物だった。誰よりも杏寿郎の実力を知ってるそして信じている人物だからこそ死んだという事が信じられない。

 

天元さんは遊郭の任務についている最中、みんなそれぞれ煉獄さんとの思い出があったことでしょう。お館様も「自分ももうすぐ黄泉の国に行くだろうから」これは思えばこの時にすでに医者からは死んでも不思議ではないと言われていたんだろうなと。それでもまだ自分はここで死んではいけないと思いながら、お館様も自身との命の戦いをしていたんだろうなぁ。

 

10月10日からいよいよアニメテレビ版「無限列車編」が始まります。

一体、煉獄さん、そしてかまぼこ隊たちの戦いがどうアニメとして見せてもらえるのか楽しみでしかありません。