阿美の本棚

阿美の好きな書籍の言葉や、最近好きな「鬼滅の刃」に関するレビューや考察(ネタバレしています)を書いています。

TVアニメ「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」第8話『無一郎の無』

こちらでは原作のネタばれありとなっております。

本日の善逸の「今日の一振り」は…何!?ないんかい!

 

炭治郎・禰豆子・玄弥は積怒を体吸収して合体した憎珀天と対峙中、そして無一郎は危機一髪のところ、小鉄くんのお陰で霞の呼吸弐ノ型・八重霞で水獄鉢から出ることが出来、同時に失った記憶が少しずつ戻ってきて覚醒まであと少し、しかしのんびりもしていられない。あばら屋にいる鋼鐵塚さんと鉄穴森さんが玉壺からの攻撃を受けて危険な状況。蜜璃ちゃんは、まだ移動中、どちらに向かっているのか…

 

【現時点の状況】

むい君→玉壺の血鬼術「水獄鉢」から無事出ることができた

炭治郎→憎珀天と対峙中

禰豆子→憎珀天と対峙中

玄弥→憎珀天と対峙中

蜜璃ちゃん→移動中(どちらに向かっているのかは不明)

 

無事、水獄バチから出ることに成功したのはいいけれど、その前に刺された毒針を自分で抜いているむい君だけど痛そう…針を抜くのにくじけそうなむい君。何とか体についている針を抜いたのはいいれけど、意識朦朧。しかし倒れている小鉄くんのことも心配。

アニメでメタル金魚増し増しですな💦

小鉄くんの背後から先ほどのメタル金魚が続々登場ってどないやねん💦(原作では1匹だったと思います)力が入らずもう駄目だとくじけかけた時「無一郎なら大丈夫、さあ、立って」とお父さんの声と姿を感じるむい君。いい感じでアニオリシーンを入れてくれて原作勢も補完できるのは本当に毎回有り難いです。

 

むい君のお父さんは杣人(木こり)だった。そんな父のことが好きで、仕事の手伝いも一緒にしていたむい君。

 

そんなある日、雨風の強い夜、お母さんが病気で寝込んでしまっている。お父さんはお母さんの為に悪天候にもかかわらず、薬草を取りに出かけてしまった。心細くも必死でお母さんの看病をするむい君。「さむい…」と高熱にうなされるお母さんに布団をかけてあげたり、体をくっつけたり、「お父さん、もうすぐ帰って来るから」と励ましたり…

 

嵐の夜、お父さんはお母さんの為に薬草を探して危険な場所を歩いてる。お目当ての薬草が見つかったけれど、なかなか手の届かない場所にあって必死に手を伸ばすけれど、あと一歩というところ…手が届きそうになったその時、雨風と足場が崩れて落下して亡くなってしまった。このお父さんとお母さんのシーン、原作では結構あっさり1コマずつって感じだったので今回じっくり家の状況がわかってよかった。

「その日、僕は母さんと父さん、大事な人を一度に失くした。両親が死んだのは10歳の時だ。10歳で僕はひとりになった。

 

着物の色だけじゃどちらか覚えられないけど、眉毛が上がってるのが有一郎、下がってるのが無一郎って覚えました

「(無一郎…)いや、違う。ひとりになったのは11歳の時だ。僕は…僕は双子だった。」

 

ようやく、有一郎が登場です。有一郎の声も河西さんが演じてくださっていますね。

兄弟ふたりきりの生活が始まりました。ふたりで杣人の仕事をしていますが、有一郎は何事に関しても無一郎に厳しく接しています。双子だけど、担いでいる木の量も有一郎の方がはるかに多いですね。

 

「情けは人の為ならず。誰かのために何かしても、ロクなことにならない。」

「違うよ。人の為にすることは、巡り巡って自分の為になるって意味だよ。父さんが言ってた。」

このふたりの言っている言葉の意味は同じ意味なのです。(有一郎が言葉の正しい意味を勘違いしていて、本来は無一郎と同じ意味になります)

 

「人の為に何かしようとして死んだ人間の言うことなんて、当てにならない。」

「なんでそんなこと言うの?父さんは母さんの為に…」

「あんな状態になってて薬草なんかで治るはずがないだろう。馬鹿の極みだね。」

「兄さんひどいよ」

「嵐の中を外に出なけりゃ、死んだのは母さんひとりだけで済んだのに…」

「そんな、言い方するなよ。あんまりだよ!」

「俺は事実しか言ってない。うるさいから大声出すな。猪が来るぞ。無一郎の無は「無能の無」こんな会話意味がない。結局過去は変わらない。無一郎の無は「無意味の無」

 

有一郎の言葉が痛くて苦しいよね。

「兄は言葉のきつい人だった。記憶のない時の僕は、なんだか兄に似ていた気がする。兄とふたりの生活は、息が詰まるようだった。僕は兄に嫌われていると思っていたし、兄を冷たい人と思っていた」

 

この有一郎の喋り方や声の感じは、今まで私たちが観ていたむい君の喋り方や声に似ていますね。有一郎の言っていることはすごく正しいことだと思う。ひどい言い方かもしれないけれど、お父さんにとってお母さんは大切な人だったと思うけれど、もう少し状況を見た方がよかったんじゃないかって。結局それで子供たちを残して死んでしまったわけで、それがお父さんにとって良かったことなのか?まぁこの時点ではお父さんもすぐお母さんも無くなるとは思ってもみなかったんだろうけど…有一郎の憤りも痛いほどわかるし、むい君の思いもまたわかる辛い…

 

季節が移り変わり春が来た。

川に水を汲みに行くむい君。この川の水の透明度がヤバいですね(笑)

そこへやって来たのはお館様の御内儀のあまね様。

むい君はあまね様を見た時、思わず白樺の精かと思ったらしい。

 

ここでも正反対の態度をとる有一郎と無一郎

 

あまね様は無一郎たちを探して家までやってきたそうで、むい君はあまね様の話をキラキラした目をしながら聞いていたけれど、有一郎は舌打ちしたりして、ある意味無礼なふるまいと暴言、挙句にはさっさと追い出してしまう有様。

 

もう、むい君はあまね様の話を聞いて珍しく大興奮

「すごいね。僕たち剣士の子孫なんだって。しかも一番最初の呼吸っていうのを使う人の子孫で…」こんな無邪気な表情のむい君を初めてみるよね。でも…

「知ったこっちゃない。さっさと米を研げよ」よとつれない態度の有一郎。

それでもなお

「ねえ、剣士になろうよ。鬼なんてものがこの世にいるなんて信じられないけど、僕たちが役に立つんだったら。ねぇ、鬼に苦しめられてる人たちを助けてあげようよ。僕たちならきっと…」

 

怒りながらもむい君の鉱物のふろ吹き大根を作ってくれる本当は優しい有一郎

話を遮るように、包丁で大根をぶった切る有一郎。唖然とするむい君に

「お前に何ができるって言うんだよ!米も一人で炊けないような奴が剣士になる?人を助ける?馬鹿も休み休み言えよ!本当にお前は父さんと母さんそっくりだな!!楽観的すぎるんだよ、どういう頭してるんだ。具合が悪いのを言わないで働いて体を壊した母さんも、嵐の中、薬草なんか採りに行った父さんも、あんなに、あんなに止めたのに…!母さんにも休んでって何度も言ったのに!!人を助けるなんてことはな、選ばれた人間にしかできないんだ。先祖が剣士だったからって、子供の俺たちに何ができる?教えてやろうか?できること。俺たちにできること。犬死にと無駄死にだよ。父さんと母さんの子供だからな。結局はあの女に利用されるだけだ!!何か企んでいるに決まってる。この話はこれで終わりだ、いいな!!さっさと晩飯の仕度をしろ!!」

 

口や態度ではひどいこと言いながらも、むい君の好きなふろ吹き大根を作ろうとしている有一郎は本当はこんなこと言いたくない。彼の願うことはただただ、無一郎と穏やかに生きていくことなんだよね、両親の分まで兄の自分がふわふわした優しい無一郎を自分が守らなければと…でも、この時むい君はまだ兄の気持ちはわからない。

 

あまね様は根気よく子供たちの家に来てくれていたんですね。

それから僕たちは、口を利かなくなった。

ずっと家に来てくれるあまね様に、兄が水を浴びせかけた時だけ一度、喧嘩をしたきり…

 

あまね様というかお館様は有一郎がなぜそういう事をするのかもすべて理解していたことと思うし、子供二人きりの生活の事もきっと心配して定期的に鬼殺隊に勧誘(出来たらいいという程度)と言いながら様子を伺いに行っていたんだろうなと思うんです。水を掛けられたくらいでどうこう思うような方達ではないですもんね。

 

でも、無言の日々って辛いよね。有一郎も辛かったと思う。

仕事を見ていても、剣士になって人を助けたいと言ってても自分が担げる丸太1本すら運べないむい君の姿を見れば心配の方が大きいよね。

 

夏になった。その年の夏は暑くて、僕たちはずっと苛々してた。夜も暑くて、蝉も鳴いてて…

 

暑くて喉が河合で目が覚めるむい君。水を飲んでふと有一郎の方を見ると、有一郎は何か気配を感じたのか目が覚めた…そして玄関から鬼が入ってきてた😲メッチャびっくりしたよぉ~💦

 

有一郎の左腕が一瞬で吹き飛ばされる

 

「なんだ、ガキ2匹だけか…まあいい」

とむい君に襲い掛かろうとする鬼に、有一郎がむい君を庇い、左腕を吹き飛ばされた。

むい君は茫然としているけれど、有一郎が痛さで叫んでいる声で我に返った感じで、有一郎を支えながら部屋の隅に逃げる。この時の鬼から逃げようとて慌てふためいている様子が凄くリアルな感じですよね。この一連はアニオリで、原作では有一郎がむい君を庇って腕を切断することになることや状況などもあまりわからなかったのでアニメで表現してもらえて辛くて苦しいけれどより有一郎のことがわかって良かった。

 

へらへらしながら鬼がふたりのそばに近づいていく。

そして以前、思い出したのはこの時鬼に言われたことだったとわかる。

お前たちみたいな貧乏な木こりは役に立たないし、いてもいなくても変わらないようなつまらない命だと言われる。

 

酷いことを言う鬼。むい君、目の前が真っ赤になった。激しい怒りにその先のことは覚えていない。鬼滅の中で、この一連のシーンは斬新であり、一体どういう事が起きたのか、むい君の今に繋がる怒りの感情が爆発した瞬間でした。

 

この瞬間から、むい君の瞳の光も失ってしまってます。

気が付くと家から少し離れた場所に、鬼がどえらいことになっています。

「気が付くと、鬼は死にかけていた。だけど頭が潰れても、死ねないらしく、苦しんでいた。間もなく、朝日が昇り鬼は塵になって消えた。」

 

どうやってこんなことになったのかこちらも知りたいくらい

家にあるあらゆるものを使って鬼を殺そうとしたということがわかりますね。

手足もバラバラにして、特に腕は念入りに?斬って杭を打ち受けているし、肩なども動かないように鋤や杭を打ち、とどめは大きな岩で頭を潰しているなんて、どんな力が沸き上がったんだろうと思うほど。

 

「心底どうでもよかった。はやく有一郎のところへ行きたかったのに、突然体が鉛みたいに重くなって、目の前にある家まで、随分時間がかかってしまった。」

 

どれだけの力を出したんだろう、どれだけの時間鬼と戦ったんだろう、本当に精魂尽き果てるほどだったんだろうね。少なからず鬼の攻撃も受けただろうし、さぞもどかしかったことだろう。河西さんの「あぁ…」と道で倒れ込む演技が最高です。

 

満身創痍になりながら、何とかはいずりながら家に着くむい君。何とかまだ有一郎は生きている。

「…い…しす…お願い…しま…」

「兄さん…生きてる…兄さん…ぐあっ(崩れ落ちるむい君)」

「神様…仏様…どうか…どうか…弟だけは助けてください…」

 

自分を守るためだけに厳しい言葉を言い続けていた有一郎の気持ちを知るむい君

初めて有一郎の本当の気持ちを知るむい君。大粒の涙があふれ出る。

「弟は…俺と…違う心の優しい…子です。人の役に…立ちたいと言うのを、俺が…邪魔した。悪いのは…俺だけ…です。バチを当てるなら、俺だけに…してください。分かって…いたんだ…本当は…無一郎の無は…(うぅ…というむい君の言葉と同時に両頬に痣が発現する)無限の…無なんだ」

 

走馬灯とともに完全に記憶が戻り覚醒したむい君。

小鉄くんを守りながら、霞の呼吸・肆ノ型「移流斬り」でメタル金魚を一撃。(このシーンもアニオリ)むい君の言葉も今までと確実に変化していますね。

「時透さん、俺のことはいいから…鋼鐵塚さんを…助けて…刀を…守って…」

「うん」

取り合えず、小鉄くんは死んでない、けがの状態はわからないけれど、むい君は鋼鐵塚さんと鉄穴森さんのいるあばら屋へ。

 

鋼鐵塚さ~ん!!!大丈夫じゃないけど…

 

その玉壺ですが…鋼鐵塚さんがとんでもないことになっています。

いくら玉壺が攻撃して片目を潰してもなお、鋼鐵塚さんは刀を研ぐことをやめません。悔しさいっぱいですが、なんとか鋼鐵塚さんが刀を研ぐことをやめさせたいと思う玉壺は、傍にいる鉄穴森さんを殺したらさすがに自分に振り向いてくれるんじゃないかと思った矢先、自分に攻撃してくる奴が。何とか攻撃を避け移動する玉壺。

 

水獄鉢を抜けているむい君に驚く玉壺。死ぬと思っていたので意識を向けていなかったと言いながらも

いやいや、そこで「ヨッシャー!」じゃないよ玉壺ちゃんよ(お手々が可愛い)

「いや待て。逆に言えばそれだけわたくしが集中していたということだ。よし!!(むい君を見て)ん?待て待て待て、何だあの痣は。無惨様からいただいた情報では、あの耳飾りの子供も似たような痣が。いやいやいや、それよりも何を涼しい顔をして出て来てるんだ。私の攻撃でお前は体が麻痺してるはずだろうが。何故、さっきよりも尚、速い動きで私に傷をつけた。」

 

無惨様の炭治郎のイメージ、鬼みたいやん(笑)そして毒に侵されているにもかかわらず、玉壺の肩を斬ってるむい君すごい。そして次の一撃を与えようと動くむい君に対して玉壺は血鬼術「蛸壺地獄」を繰り出す。足を斬ろうとするがやはり刃毀れしている刀、折れてしまいました。しかし、鉄穴森さん、判断が早い!刀が折れた瞬間に、新しい刀を掴んでいるんですよね。そして、むい君に刀を渡そうとするんだけど、タコの足に弾き飛ばされてしまいました。

 

さすがの玉壺もあきらめるほどの鋼鐵塚さんの集中力、恐るべし

蛸壺地獄によって、あばら屋はこっぱ微塵になり、鋼鐵塚さんも飛ばされちゃいましたが、砥石を拾いそこで再び刀を研ぎ始める様子を見て、さすがの玉壺も「馬鹿か?真面ではない、それもまた良し」と言われる始末。

 

よく見ると鉄穴森さん、刀の鞘だけ持ってる…と言うことは刀はむい君の手に

むい君と鉄穴森さんは凧に捕まって身動きがとれなさそう。

「あの刀鍛冶より先に柱だ。先程は少々手を抜きすぎた。今度は確実に潰して吸収するとしよう。」と思った瞬間、むい君の周囲に霞の斬撃が…よく見ると鉄穴森さんはかなたの鞘だけを持っていて、改めて見てみると、むい君の捕まっている形って刀を握った感じに見えるよね。一瞬にして鉄穴森さんと自分の周囲を切り刻んで無事地上へ着地で来たね。このシーンでむい君はスンとした感じできれいに着地してるけど、普通人の鉄穴森さんはドテっと落ちちゃってるのがなんだか可愛い(笑)

 

原作でも好きなシーンのひとつ。腕とか脛とか筋肉質だったりするんですよねむい君

 

そしてむい君の名言

「俺の為に、刀を作ってくれてありがとう、鉄穴森さん」

初対面の時名前も顔も覚えてくれなかったむい君が、名前を言って感謝の言葉を述べてくれるなんて鉄穴森さんも本当に嬉しかったことでしょうね。

 

「私は…あなたの最初の刀鍛冶の書きつけ通りに作っただけで…」

「そうだったね。鉄井戸さんが最初に俺の刀を作ってくれた。心臓の病気で死んでしまった。」

そんなやり取りを聞いてる玉壺は何本刀を替えようが変わらないと若干物調面(笑)

「あぁ…しっくりくる」やはり自分のために作られた日輪刀が一番使いやすいですよね。そして、その時にむい君は鉄井戸さんの事を思い出す。

 

いつも自分の事を心配して気にかけてくれていた。記憶を無くしているむい君の事を誰がわかってくれようか、いろんなことで自分自身がいつも手一杯か、余裕がないか、物を覚えていられないことへの不安、そして血反吐を履くような努力をしていること。だからいつもむい君の刀を見ると涙が出て来ると。自分の命が短くてむい君のこれからを見守ってあげられないこと、どうなるのか気がかりでならない。

 

そんな思いをしてくれていた鉄井戸さんに対して「鉄井戸さん、ごめん。心配かけたなぁ…だけど俺は、もう大丈夫だよ」

 

凄い速さでの斬撃

再び、血鬼術「蛸壺地獄」の攻撃を霞の呼吸・伍ノ型「霞雲の海(かうんのうみ)」で微塵切りに、そして玉壺の頸のそばまで切っ先が伸びるが、玉壺も高速移動で木の上に。一応むい君の攻撃をたたえながらも、それでも自分の高速移動にはついてこれないだろうと言っちゃっているけれど

「そうかな?」

「ん?」

「随分感覚が鈍いみたいだね。何百年も生きているからだよ。」

 

頸が斬られている!慌てて小さい手でふさいでるのが可愛い(笑)

まさかまさかの頸をかすかに斬られてて慌てる玉壺。

「次は斬るから、お前のくだらない壺遊びにいつまでも付き合ってられないし」

 

ぼちぼちむい君の毒舌が始まるね~。

そんな挑発的なことを言われたら、玉壺も本気モードになるのか?

「舐めるなよ、小僧」再び高速でむい君の背後に移動、そして壺から水の攻撃を浴びせるけれど、むい君もそれを同じく高速でかわす。

 

玉壺との激闘の中、有一郎の言葉が…

「無一郎…優しくしてやれなくてごめんな。いつも、俺には余裕がなかった。人に優しくできるのも、やっぱり、選ばれた人だけなんだよな。(ギャアと玉壺の奇声)だけどな、無一郎…どれだけ善良に生きていたって、神様も仏様も結局、守ってはくださらないから、俺がお前を守らなければと思ったんだ。無一郎、お前は俺とは違う。自分ではない誰かのために、無限の力を出せる…選ばれた人間なんだ。」

 

有一郎もきっとすごい剣士になっていただろうなぁ

 

有一郎のこの言葉を最後の戦闘描写に持ってくるというのは素晴らしい脚本です。

有一郎のモノローグの間に時々の有一郎がどんな思いだったのかという回想シーンと、玉壺とのアニオリの戦闘シーンが本当に綺麗で格好いい。

 

厳しい言葉をかけて冷たくふるまう有一郎だけど、仕事の時も、日々の生活の中でも本当は手を差し伸べ、優しい言葉をかけ笑いあいたかったはず。一見弱く見える無一郎だけど、有一郎はきっとむい君は自分よりも本当は強い心を持っていることを誰よりも理解していたからこそ、命を大切にしてほしかったんだろうね。弟を守る、妹を守る、そして兄を守りたいと思う気持ちは竈門兄妹、不死川兄弟と同じなんですよね。

 

有一郎の肉体は亡くなってしまったけれど、今、記憶を取り戻したむい君は今まで以上に強くなったと思います。だって有一郎の思い、そして自分を信じてくれている人たちの思いを背負って戦うことが出来るから。

 

次回は、いよいよ玉壺との悪口合戦ですかねぇ~これは楽しみ♪

そして、憎珀天と対峙中の炭治郎・禰豆子・玄弥も気になります。

 

本日は原作14巻の第118話「無一郎の無」~14巻の第119話「よみがえる」まででした。

 

8話の戦闘報告

【対玉壺戦】

玉壺VSむい君

むい君→霞の呼吸肆ノ型でメカ金魚を斬る

玉壺→血鬼術「蛸壺地獄」でむい君と鉄穴森さんを巻き付ける

鉄穴森さん→むい君に日輪刀を渡し、それで蛸壺地獄から出る

むい君→霞の呼吸伍ノ型「霞雲の海」で血鬼術「蛸壺地獄」を細切れにする

玉壺→壺から水を出して攻撃、むい君すべて斬る

玉壺→「千本針魚殺」むい君かわす